にんにく注射(ビタミンB1、アリナミンF)
にんにくに多く含まれているビタミンB1(フルスルチアミン塩酸塩)を中心としたビタミンB群の静脈注射です。
ビタミンB1に含まれる硫黄化合物がわずかににんにくのようなにおいに似ているため「にんにく注射」と呼ばれていますが、気になるにおいは注射後すぐに消え、息がにんにく臭くなることはありませんのでご安心ください。
にんにく注射がお勧めの方
- 慢性的な疲労が治らない方
- 体力が落ちてきたと感じている方
- 冷え症やかぜを引きやすい方
- 二日酔いが気になる方
- 疲れていても仕事がなかなか休めない方
- 緊張型頭痛や肩こり、腰痛、神経痛のある方
- 肌荒れが気になる方
にんにく注射のデメリット
薬剤投与に伴うアレルギー反応出現による蕁麻疹や吐き気、気分快、下痢、頭痛などがあげられます。また、注射部位に一時的な発赤や疼痛を認めることがありますが、数日で改善されることが多いのでご安心ください。
なお過剰に摂取されたとしても、余剰分は尿として体外に排出されるため、安心してご利用いただけます。
にんにく注射投与方・投与間隔
投与方法
静脈注射で投与時間は3~5分程度
投与間隔
1~2週間に1回の間隔が多く、仕事が忙しい時期やストレスが多い方は、1週間に2〜3回程度の利用でより高い効果が見込めます。
なお糖尿病の方は、にんにく注射を打つ事が出来ませんのでご了承ください。
にんにく注射の価格(税込)
| 診察料 (初回及び1回/年) |
1,500円 |
|---|---|
| にんにく注射 | 2,200円 |
プラセンタ注射(ラエンネック)
プラセンタとは妊娠中に母体と胎児をつなぐ胎盤で、胎児の発育成長に必要な栄養や酸素を供給し、老廃物を排出する役割を果たしております。
アミノ酸、ビタミン、ミネラル、核酸、活性ペプチド、酵素等豊富な栄養素が含まれており、体内に取り入れることで新陳代謝が活性化され、美容作用(しみ・しわ・色素沈着の改善)、抗酸化作用などの効果が期待できます。
プラセンタ注射がお勧めの方
- 肌トラブルを抱えている方(ニキビ、シミ・シワ、くすみ)
- アンチエイジングしたい方
- 疲労感やストレスを感じている方
- 更年期障害に悩んでいる方
- 二日酔いを軽減したい方
- 肩こり、冷え性、生理痛でお困りの方
- 免疫機能が気になる方
プラセンタ注射のデメリット
プラセンタ注射は胎盤から抽出される成分で人間との親和性が高いため比較的副作用が少ないと言われていますが、注射部位の疼痛や腫脹、硬結を認めることがあります。また他の薬同様、アレルギー症状(発赤、失神、掻痒感など)を認める方がまれにいらっしゃいます。
プラセンタは生物学的製剤のため、一度でも投与されますと献血不可となります。プラセンタ注射に問題があるのではなく、感染症予防対策の一環として定められているためですが、患者自身が治療等にて献血を受けることは可能であり、あくまでも献血提供のみができなくなります。
プラセンタ注射投与方・投与間隔
医療用に使用されるプラセンタ注射薬は、メルスモンとラエンネックが厚生労働省認可の医薬品製剤となります。胎盤成分量として、メルスモンには100mg(2ml/1Aあたり)含まれる一方、ラエンネックには112mg(2ml/1Aあたり)と約10%多く含まれており、当院ではラエンネックを採用しております。
投与方法
皮下注射
投与間隔
1か月は1週間に2回、1回あたり1~3A*、それ以降は1週間に1〜2回、2Aの投与を推奨しております。
*A:アンプル
プラセンタ注射の価格(税込)
| 診察料 (初回及び1回/年) |
1,500円 |
|---|---|
| プラセンタ注射 1A | 1,000円 |
グルタチオン(白玉)点滴
グルタチオンは体内に広く分布するグルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸からなるトリペプチドで、強力な抗酸化作用とデトックス作用を持ち、健康と美容の維持に重要な役割を担っていますが20代をピークに減少してしまいます。
グルタチオン点滴がお勧めの方
- 慢性疲労、睡眠不足、ストレスでお悩みの方
- 飲酒・喫煙などで肝機能が不安な方
- 美肌・肌のくすみ・シミが気になる方
- アンチエイジングに興味のある方
- 年齢に伴う体調・肌質の変化が気になる方
グルタチオン点滴のデメリット
グルタチオンは、体内に存在するタンパク質のため重篤な副作用は非常に稀ですが以下の注意点があります。
- アナフィラキシーなどのアレルギー反応(極めて稀)
- 腎機能障害がある方は事前に医師の判断が必要
- 妊娠中・授乳中の方は安全性が確立されていないため慎重投与
グルタチオン点滴の投与方・投与間隔
投与方法
点滴注射で投与時間は15-20分程度
投与間隔
免疫力アップや疲労回復は比較的早い段階で実感できますが、美白・美肌効果は肌のターンオーバーを考えると、1週間に1回ペースで5〜10回ほど続けていただくと実感していただけます。
その後1か月に1回程度の頻度で受けていただくと効果の持続が期待できます。
グルタチオン点滴による肌触り、柔らかさ、滑らかさの改善効果は数日と短いですが、継続していただくことでその持続時間が長くなっていくといわれています。
グルタチオン点滴の価格(税込)
| 診察料 (初回及び1回/年) |
1,500円 |
|---|---|
| グルタチオン点滴600mg | 4,500円 |
| グルタチオン点滴1,200mg | 6,000円 |
ビタミンC注射
ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲン線維生成に必須で不足すると、コラーゲン合成が阻害され、血管がもろくなり出血を起こしやすくなります(壊血病)。
また、優れた抗酸化作用を持ち、過剰に発生した活性酸素のはたらきを抑え、体内の細胞の健康を保つ重要な役割を果たします。
アンチエイジングを目的とするのであれば、1日の摂取推奨量は静脈投与で2,000~5,000mg程度です。それ以上摂取しても、尿中排泄量が増加し吸収される量は、ほぼ横ばいになります。
ビタミンC注射がお勧めの方
- 肌のシワ、シミや肌荒れが気になる方
- にきびができやすい・治りにくい方
- 美白効果を期待する方
- アンチエイジングに興味のある方
- 飲酒される方、喫煙される方
- 疲労感やダルさがとれない方
- ストレスを感じやすい方
- 風邪をひきやすい方
ビタミンC注射のデメリット
ビタミンCは、多く摂取したとしても基本的に尿中に排泄されるため重篤な副作用がおこる可能性は低いとされております。
副作用として注射時の血管痛、注射部位の発赤、皮下出血斑、腫脹、熱感、色素沈着、血管迷走神経反射などがあります。
ビタミンC注射投与方・投与間隔
投与方法
静脈注射で投与時間は3~5分程度
投与間隔
1~2週間に1回の間隔が多く、患者さんにより異なります。
ビタミンC注射の価格(税込)
| 診察料 (初回及び1回/年) |
1,500円 |
|---|---|
| ビタミンC注射 | 2,500円 |
ビオチン注射(トランサミン、ビタミンCと配合)
ビオチンは『ビタミンB7』『ビタミンH』とも呼ばれ、肌や髪、爪を作るために必要なたんぱく質であるケラチンの生成を助ける働きがあり、皮膚の再生力を高めます。また、毛細血管に作用し血流を良好にし、皮膚の保湿成分であるコラーゲンやセラミドの生成を促して肌のハリやうるおいがアップする効果も期待できます。加えて、全身の細胞を活性化させ老廃物排出の促進を補うため、皮膚のターンオーバーを正常に調節したり、エネルギーの代謝時に発生する乳酸を分解して筋肉痛や疲労感を和らげる働きもあります。さらにアミノ酸の代謝も助けるため、脱毛の予防をサポートする働きもあります。
ビオチン注射がお勧めの方
- アトピー性皮膚炎や湿疹、ニキビなどが気になる方
- 爪が欠けやすい方
- 抜け毛や白髪が気になる方
- 肌のハリや弾力を取り戻したい方
- 疲労がなかなか取れない方
ビオチン注射のデメリット
ビオチンは水溶性ビタミンの一種であり、過剰に摂取しても、余剰分は尿として体外に排出されるため、副作用は比較的少ないと言われています。
報告されている主な副作用
- 注射部位の痛み、赤み、腫れ、発赤
- 頭痛、吐き気、めまいなどの全身症状
- 大量摂取による軽度の消化器系の不調(胃のむかつき、下痢等)
- 薬剤に対するアレルギー反応
ビオチン注射投与方・投与間隔
ビオチンは大量に摂取しても体内に蓄積されないため、効果を持続させるには定期的な注射が推奨されています。
投与方法
静脈注射で投与時間は3~5分程度
投与間隔
最初の1〜2か月は1週間に1〜2回。その後効果が安定してきたと感じたら1か月に2〜4回の間隔がお勧めです。
ビオチン注射の価格(税込)
| 診察料 (初回及び1回/年) |
1,500円 |
|---|---|
| ビオチン注射+ トランサミン注射+ ビタミンC注射 |
3,000円 |
ビオチン注射はトランサミン注射、ビタミンC注射と配合することで、より高い美容効果が得られます。
静脈内注射で3,000円となります。